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医療広告規制の二重構造とその概要
1.医療広告規制の特徴である「二重構造」となっているその仕組み
医療広告規制は、患者が医療機関や治療法を選ぶ際の信頼性を確保するための重要なルールです。この規制の特徴は、「二重構造」となっているその仕組みにあります。広告の種類や閲覧方法によって適用されるルールが異なり、それぞれに応じた規制が定められています。
まず、意図せず目に入る広告、例えば看板やテレビCM、雑誌広告などには非常に厳しい規制が適用されます。これらの広告は、不特定多数の人々が目にする可能性があるため、誤解を招く表現や誇大広告のリスクを最小限に抑える必要があります。そのため、掲載できる事項は、診療科目や所在地、連絡先などいくつかの基本的な情報のみに限られています。
2.患者が自ら情報を探しに行くタイプの広告とは?
一方、患者が自ら情報を探しに行くタイプの広告、例えばクリニックのホームページやブログ等で一定の要件を満たしたものには、比較的緩い規制が適用されます。これらは、患者が自発的にアクセスして情報を得るためのものであり、適切な情報提供が円滑に行われる必要があるとの考え方から、より幅広く詳細な情報を提供する余地が設けられています。それでもなお、情報の正確性や透明性を担保するため、一定のルールが設けられています。
3.絶対に使用してはいけない表現とは?
また、どちらのタイプの広告にも共通して、絶対に使用してはいけない表現が存在します。「完全に治る」「絶対安全」といった過剰な表現や、「他院より優れている」といった比較広告がその例です。
医療広告規制の二重構造は、患者を守りつつ、医療機関が適切な情報提供を行うためのバランスをとった仕組みです。この規制を正しく理解し運用することが、信頼される医療広告の提供に直結します。